聖オルキス学園。この地方の名家である<東妻家>が創設した歴史ある女子学園。近年になって共学化されたが、名門の看板に陰りはない。
東妻家当主が理事長を務める学園には、現在もその娘たちが学園長や学生として籍を置いている。古くから女系として知られる東妻家、その繁栄はこの先も揺るがないと、誰もがそう思っていた。
だが今、平穏な学園に不穏な影が忍び寄る。その影の正体は<西紀家>。
秘密裏に性奴●を育成し、その売買による利益と人脈で、政財界に大きく根を張る新興の財閥だ。その西紀家が、東妻家を喰らおうと一人の刺客を放ったのである。刺客の名は、久我彗。西紀の血を引く彼は、まだ若いながら、どんな女も極上の性奴●に仕立て上げる腕利きの女衒(調教師)だった。東妻家は、その正体を知らぬまま、彗を聖オルキス学園の転校生として受け入れてしまい……。