とある夜、深海恭平はふと気づくと見知らぬ浜辺に倒れていた。周囲を見渡せば、そこには広々とした海、そして砂浜……混乱に溺れる中、それとは別に、頭に妙な違和感を覚え、おそるおそる確認をしてみると──「あぐ、あぐ」どこかサメっぽい見た目をした全裸の少女が、恭平の頭をガシガシ噛んでいた。咄嗟のことに驚き、その場から逃げ出した先で、今度は夜中にもかかわらず水着の女の子に会ったかと思えば、「よかった〜〜っ! 生きてたよぉ〜〜!」と抱き付いてきたりと、もはやわからないことだらけ。恭平の幼馴染みだと主張する抱きついてきた女の子の話に耳を傾けていると、先ほどのサメっぽい見た目の全裸少女が追いついてきてしまう。逃げ出そうと慌てる恭平を尻目に、全裸サメ少女はおもむろに恭平を指さし――「くう。このひと、おそわれた」

サメと生きる七日間 [cuffs_0045]
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